みなさんこんにちは!夏本番も間近ですね! 暑くなってきますので、体調など崩されぬよう気をつけてください。
さて今回は久しぶりの「専門家インタビュー」の2回目をお送りします。
取材させていただいたのは、首里社会保険労務士法人のパートナーとして、最近は助成金説明会も一緒にサポートしてくれている、UMI社会保険労務士法人代表の疋田将嘉さんです。
疋田さんは社労士でありながら、都内北区綾瀬に「イタリア食堂 Ciao!!」と、文京区根津に「Chiao centro」の二店舗を経営する経営者という異色な経歴の持ち主。
飲食店の経営だけでも大変なはずなのに、どうしたらそんなことができるんだろう!?と当初驚きましたが、そこには疋田さんの抜群のバイタリティと飲食業界での大きな目標があったのです。では今回も参りましょう!
★大手飲食店でバリバリ修行後、世界一周旅行へ
疋田さんは現在36歳。北九州市に生まれ、大学で上京、卒業後に都内の大手飲食店に就職し、激務の5年間を過ごしたそうです。
仕事は楽しかったそうですが、疋田さんはそのなかで一抹の不安を覚えていたとか。
「とにかく朝も晩も関係なくむちゃくちゃ働いていましたね。そこで5年間働いたんですが、その仕事だけしか知らない狭い視野のまま30歳を迎えるのが不安で、その後海外世界一周への旅に出ることにしたんです。
ワーキングホリデーでオーストラリアに1年、その後帰国し今度はアジアへ、という感じで、とにかくいろんな国で素晴らしい体験をしてきました。一番楽しかったのはタイだったかなー。この旅行で会社員時代に積み立てたお金300万を見事に使い切っちゃいましたけど(笑)」
楽しそうに語る疋田さんですが、すでに旅行する前から社労士の資格を取ることを心に決めていたあたり、しっかりされてます。
しかしなぜまた社労士だったのでしょうか?
★「飲食業界を労務面でサポートしたい」
「就職していたときの飲食店は、店長からスタッフまで本当に良いメンバーが揃ってがんばっていましたが、現状はいまでいうブラック企業でした。
しかも景気が後退するなか売上は減る一方で、精神論だけのマネジメントでは時代についていけなくなっていたんだと思います。
みんなが疲れ切っているこの状況を立て直すには、経営方針や勤務形態を変えなきゃいけない、そうじゃないとみんながハッピーじゃないなと思っていました。
そして私は、おそらくこうしたお店が全国にたくさんあるだろうと実感していたので、飲食業界に特化した社労士になり、飲食業界をサポートしたいと思ったのがきっかけです。」
ご自身の大変な激務の経験を通じて、飲食業界を立て直すために社労士をめざしたという疋田さん。
世界旅行から帰国して猛勉強のすえ、2014年に念願の社労士試験に合格します。
しかしそれだけで終わらず、2015年3月に現在の「イタリア食堂ciao!」を、前職の同僚ら4人で起業し、再び週7日働く生活へ。
2つの店舗は順調に成功し、地域の人気店として定着、現在は14名ほどのスタッフを雇用しているそうです。
「当初の構想では5年で5店舗という目標を立てていたのですが、まだまだですね。」と語る疋田さんですが、その目標を見据えつつも、社労士という仕事へのモチベーションは、全く変わっていないそうです。
「社労士という仕事はなにかをゼロから生み出す仕事ではないんですよね。 その社労士が、飲食の経験もなく飲食業の経営者に話をしても『話がわからんだろう』と絶対いうと分かっているんです。だからそこを実践し理解している、同じ経営者として信頼してもらえたらと思っています。」 私の知人にも飲食業界の人間がいますが、とにかく拘束時間が長く大変なお仕事だなと痛感します。しかし疋田さんはそれをやりながら社労士として他のお店をサポートしたいというのですから凄いです。
★「引きの強さ」と「きっぷの良さ」が生んだパートナーシップ
そんな疋田さんが、首里のパートナーとして加わったのはつい昨年のこと。 2018年の秋に、ご自身の会社の人事担当者として首里社会保険労務士法人の説明会に二度ほど参加したそうです。
「社労士としての営業的なノウハウなども、まずは首里さんの説明会で学ばせてもらいたいなと思って参加したのですが、ここからが本当にドラマでした。
今年の春に、休暇をとって沖縄へ行ったのですが、沖縄でも説明会を開催している中島先生と星野先生が、食事をしているところにバッタリ出くわしたんです。
本当に驚きましたが二人に話しかけ『営業をさせてくれる社労士事務所を探しています』と相談したら、中島先生が即座に『じゃあうちでやれば?』と(笑)。 ありがたいことに偶然が重なって、パートナーとさせてもらうことができたのです。」
運命的な再会を果たしただけならまだしも、そこで首里社会保険労務士法人のパートナーシップが決まってしまったというあたり、疋田さんの引きの強さ(ダジャレではありません)と、中島社労士のきっぷの良さが印象的なエピソードでした。
★経営者として、そして社労士として
疋田さんは今日も経営者と社労士という二足のわらじで、忙しく走り回る毎日を送っています。最後にそんな彼にこれからのビジョンをお聞きしました。
「現在は首里さんと一緒に助成金説明会で講師をつとめながら、顧問先の労務管理についてのアドバイスなどをさせていただいています。
まだまだ自分の説明不足で、日々悔しい思いをしていますが、必ずお役に立てるように日々精進を重ねていますし、飲食店も、根津や綾瀬のエリアを中心に目標である5店舗展開をめざして頑張っています。
先ほどもお話ししましたが、飲食業界のワークライフバランスをしっかりと確立するために、従業員には年収500万、完全週休二日、有給休暇をまずは私達の会社で実現することが目標ですね。
私どものようなレストランビジネスを主とする小さな飲食企業において、会社繁栄の一番の近道はES(従業員満足度)の向上だと思っています。
それをしっかりと実現しながら、そこで得た知見を活かして、飲食業全体をサポートしていきたいと思っていますので、たくさんの飲食業の経営者の方に説明会にお越しいただけたら嬉しいですね。」
もし私が飲食業の経営者だったら、こんな社労士さんにお願いしたいです。
飲食業の経営者のみなさん、ぜひ説明会へ参加して、疋田さんと本音のガチトークをされてみてください。お店のさらなる発展のヒントが見つかるはずです。
そして疋田さん、日本の飲食業の発展のため、さらなる活躍を期待しています!
根津「Ciao centro」
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